ノーコン

会社帰りに彼女の顔を見に病室に寄ってきた。。2回目の抗癌剤治療が終わり、点滴がはずされて身軽になったと喜んでたけど、髪の毛がずいぶん抜けて帽子が手放せなくなったらしく辛そうだった。でもその事を除けば食欲もあるし元気もあって良かった。
あんまり元気なので、私の方が彼女に愚痴を聞いてもらっちゃったぐらいだ。
自分の体も気持ちも中途半端だって話。
なぜだか私の外見(痩せたはずなのに)は病み上がりに見えないらしい、何もかも手術する前と同じで病気した事させ忘れてる自分もいる。だけど現実には体の不都合はたくさんあって、なにか始めようとしても、人様に迷惑かけたくない、ここで気分が悪くなったらどぉーしよぉ、傷痕見られるのがイヤとか、いろいろ考えると躊躇して前へ進むことができない。やっぱり病気になる前の私とはまるっきり違ってて、自分で自分の体をコントロールできない苦しさに溺れかけてる。
こんな話、健康な人にはわかってもらえない。でもだからって今、頑張って治療を受けてる彼女に話した事も後悔してる。
はぁ〜、今日も明日も天気が悪い。