とうといですか?

森絵都さんの『つきのふね』

つきのふね (角川文庫)

つきのふね (角川文庫)

タイトルから想像してたお話とは違ったけど、大人になった今だから感じられる、中学生の時の悩みやら一生懸命さが懐かしかった。友達にウソついた事への罪悪感だったり、誰もわかってくれない孤独感だったり。

あー、あの頃は若かった、悩める乙女だった。

懐かしさでいえば、1999年の大晦日、全てが滅びてしまうノストラダムスの予言。信じてるわけじゃないけどお風呂に水溜めて、とりあえず水だけは確保!なんてくだらん事してたのも思い出してしまったよ。

あー、まだ若かった、けどもぉ悩まない女になってた。

『永遠の出口』といい『つきのふね』といい、大人の琴線に触れるお話だわね。ま、これが『永遠の入口』でも『月の船』でもダメなんだなこれが。