グッバイ・マイ・ラブ

eruerup2006-07-14

世間は芥川賞直木賞で賑わっておりますが、地味に自分の読んだ本を記録。


小川洋子』さんの本を読んだわけですが、初めて読んだのが『博士の愛した数式』だったんで、どれもこんな感じなのかなぁーって、他の本を読む気失せてました。


っが、いろんなとこで情報仕入れると、私のイメージにない『小川洋子』さんがいましたので、その方たちおススメの本を手に入れることに。

凍りついた香り (幻冬舎文庫)

凍りついた香り (幻冬舎文庫)

好きなお話です。


物語も好きですが、登場人物『弘之』が好きです。本人が死んでしまってからの話が続くので現実感はあまりないけど、飛びぬけた才能の持ち主と暮らす彼女に嫉妬しました。(かなり個性的な過去の持ち主です)


で、過去をたどってみても、自殺した意味(考えようよっては自分勝手だけど)なぜ?って事から開放されず、一瞬少年の頃の『弘之』と出会う場面はあまりにも自然で悲しみが増してしまいました。


死んで欲しくなかった。


それにしても『小川洋子』さんはここでも数学の事を披露されています。
好きなのかしらね。