ファンタジー
ええ話しやね。
- 作者: 絲山秋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12/22
- メディア: 文庫
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あ〜、きっと私も同じ事するだろうなぁー、な箇所がたくさんあったよ。例えば指輪を欲しがるとことか、何も知らせず、さよならしようとか、でもやっぱ言って良かったとか、自分が病気でこの先が(誰にでも起こり得ることだけど、とりあえず病気になった事と、なるかもって事は違うと思うんで)ひょっとしたら少ないかもって時だから指輪が欲しいのよ。健康な時は今さら指輪なんかいらないの、不確実な付き合いでもやっていける、だけど弱ってると本当に欲しいものを、欲しいって言っちゃいけない、手に入れちゃいけないって想いがあるから、次にそれを形にしたものが欲しくなる。自分が好きだった、そんで相手にも好かれてた証拠みたいのがね。
私はあなたのこと好きになれてよかった。
今だけでも、あなたとあなたのことを好きな自分が、
ここにいることがとてもありがたいと思う。
泣けたよ。